日本臨床催眠学会第48回研修会で講師をしてきました。
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2025-06-28
ブログ
6月21日(土)~22日(日)に三重県四日市市の四日市市文化会館第ホールで開催された日本臨床催眠学会第48回研修会にて講師をやってきました。
初日の初級研修は愛知医科大学の水谷みゆき先生が初級入門を担当されて、私はファシリテーターとして全体を見る役目を行いました。2日目は会員限定の初級研修で「深化技法の実際」と「臨床適用・適応の実際」というタイトルで相互実習も含めた研修を行ってきました。
今回、私が担当した内容の内、「深化技法の実際」では、催眠の実験研究で標準化されているWeitzenhoffer & Hilgard作成のスタンフォード催眠感受性尺度(SHSS:A, B,C )や H. Spiegel & D. Spiegel作成の催眠誘導プロフィール(HIP)、さらには、成瀬悟策作成の成瀬版標準催眠尺度(成人用) のなどの紹介をしたうえで、臨床現場での実感としては、臨床効果と催眠深度には確実な相関はなく、患者(Cl)の催眠感受性によるものが大きいことを話しました。相互実習では「催眠カタレプシー」による誘導と「階段降下法」による深化技法とを行いました。
午後の「臨床適用・適応の実際」の研修では、臨床催眠の手続き上の配慮や技法の具体的内容について話しました。
受講者は医師・歯科医師・臨床心理士・公認心理師に限られていましたが、充実した研修ができたものと思います。
写真はその時に参加された老年医学の権威である奈倉道隆先生とタッピングタッチの中川一郎先生です。
