催眠療法は効果的な心理面接技法です。こころの相談室 り・らあくでは、心理療法としての催眠療法を専門機関・医師との連携で行っています。
催眠療法は、〝科学的に実証可能な根拠のある治療手段〟であり、効果的な心理面接技法でもあります。催眠療法の効果研究が積極的に進められたことによって、機能性消化管障害(例えば、過敏性腸症候群)や疼痛性障害(例えば、慢性疼痛)には、認知行動療法とともに催眠療法にも 高いエビデンスがあると認められてきています。
近年、世界的には催眠療法の効果が認められて各国で盛んに臨床適用されています。
例えば、フランスでは救急隊員が事故等による激しい痛みの緩和のために催眠を活用したり、イギリスでは催眠を併用することによって無痛分娩を効果的に行ったりしています。また、肥満や禁煙治療などにも催眠は効果的に活用されています。
私は日本臨床催眠学会と日本催眠医学心理学会の2つの学会の公認の指導者資格を有しており、これまで大学や医療機関で医師との連携の元、様々な症例を扱ってきました。今年も国際学会(世界催眠学会)のプロジェクト研究での話題提供を行い、諸外国の催眠臨床家・催眠研究者との交流を 通じ、知識、技術を高める努力を続けています。