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著書のご紹介

(1)催眠心理面接法

"「催眠心理面接法」は「催眠導入プロセス(自己努力)」,「催眠自体(トランス自体)」,「催眠事態(状態・場・触媒)」という催眠導入暗示から解催眠暗示までの一部の要素を活用するものから,一連の要素を活用するすべての催眠面接法を包括したものである。

臨床心理士・公認心理師はじめ心理臨床に携わるすべての臨床家・研究者に,実践や研究に役立つ催眠に関する情報を提供することを目的として,本書は事例を重視し,第II部の「催眠心理面接法の実際――『架空事例』にみる臨床適用」では,催眠面接時でのクライエントとセラピストのやり取りを具体的に紹介し,第III部の「心理面接における催眠適用と可能性」においてもできるだけ事例を取り上げている。"

著書:田中 新正・鶴 光代・松木 繁編著
金剛出版 2021

(2)催眠トランス空間論と心理療法─セラピストの職人技を学ぶ

トランスという奥深い現象は,特別な場合にのみ起こるわけではなく,日常のなかにも現われている。そうしたトランスをうまく活用するセラピーは,催眠療法ばかりではなく,自律訓練法や臨床動作法,イメージ療法,フォーカシングなど数多く存在する。本書は,そうした催眠療法とその関係するアプローチを貫く「催眠トランス空間論」を通して,心理療法の職人技に迫る1冊である。

多くのセラピーがマニュアルやガイドラインに沿って行われる中,微妙なクライエントの反応を感受し,治癒につなげる職人芸がある。本書には,催眠療法とその関連領域でプロフェッショナル中のプロフェッショナルとして活躍をする10人のセラピストに,その真髄を思う存分に描いてもらった。本書は,本物のプロフェッショナルを目指す臨床家に読んでもらいたいものである。

松木 繁編著,田嶌 誠一、児島 達美、中島 央他著
遠見書房 2017

(3)無意識に届くコミュニケーション・ツールを使う

トランスという奥深い現象は,特別な場合にのみ起こるわけではなく,日常のなかにも現われている。同じように日常的に行っているイマジネーションも,その取り入れ方によっては人間の能力を引き出したり,心の安定を生み出したりする。どちらも意識と無意識の境にあるこころの働きである。

このトランスとイメージを最大限に利用し,セラピーの効果をあげるのが,著者が長年かけて作り上げた「松木メソッド」である。達人は,セラピーのなかで何を目標とし,何に気づかい,いかにクライエントの苦悩を和らげるのか──こうした松木メソッドのA to Z をまとめたものが,この本である。

本書は著者の長年にわたる催眠とイメージ療法への経験を糧に生まれたものである。多くの心理臨床家にとってかげがえのない一冊になるだろう。また,初心者のための催眠マニュアルも附録として収載した。

松木 繁著
遠見書房 2018

(4)Handbook of Hypnotic Techniques, Vol. 1

The Hypnotic Trance Space Theory (“Matsuki Method”): Clinicians and Patients Working Together to Build a Therapeutic Trance “Space”

Matuski S.(2019),Chapter 9

Jensen M. P. (Ed.) , ’’Handbook of hypnotic techniques, Volume 1’’ Seattle, WA: Denny Creek Press.

第9章 催眠トランス空間論(松木メソッド):Th-Clの共感的な関係性に基づく共有空間としてのトランス空間の構築とその臨床

(5)Hypnotic Techniques for Chronic Pain Management

'Optimizing the efficacy of hypnosis for chronic pain treatment : How to deal with the limitations of structured hypnotic strantegies'

(Matsuki ,S(2019), M.P.Jensen (Ed)., The Voices of Expierience series Volume 2, Seattle,WA : Denny Creek Press.)

慢性疼痛治療の催眠適用における工夫について - パッケージ化された催眠技法適用の限界をどのような工夫で補ってきたか

(6)教師とスクールカウンセラーでつくるストレスマネジメント教育

"心の健康教育としてのストレスマネジメント教育は、第一次予防として学校現場で行える予防教育として必須のものである。
本書は、現場の教師とスクールカウンセラーが子どもの発達に応じたストレスマネジメント教育実践をまとめたものである。
ストレスマネジメント教育の理論と意義、アセスメントの実際を踏まえたうえでの教育現場の実践が網羅されており、子ども心の健康教育として役立つものばかりである。"

松木 繁, 宮脇 宏司, 高田 みぎわ編著
あいり出版 2004

(7)親子で楽しむストレスマネジメント 子育て支援の新しい工夫

本書は、心の健康教育としてのストレスマネジメント教育を日常の家庭生活の中でも実践しようと著者らが開発した「親子で楽しむストレスマネジメント教育」をまとめたものである。
リラクセーション法の実践や親子のコミュニケーションを高めていくためのいろいろな方法が納められており、これを読むだけでも楽しめるものになっている。
親子関係のアセスメントも入っており、子育ての新たな視点を導き出してくれるもので、地域の子育て講座などでも活用されている名著である。

松木 繁著
あいり出版 2008